ミレーの記録

相棒のフライゴンと共に。

【剣盾S11】コンゴンゴンゴンゴンゴン【最高145位/最終796位】

はじめに

初めまして、またはお久しぶりです。ミレーと申します。

前回の記事、「 フライゴン@スカーフ」を書いてから1年と9か月も経っていたらしいです。時が経つのは早いですね。

今回はランキング上位ポケ達が出禁を食らっているポケモン剣盾シリーズ6、シーズン12の話になります。

とりあえず、使ったPTはこんな感じです。どーん。

f:id:Azumillet:20201101212442j:plain

記事タイトルと併せて大体の人が私のやりたかった事に気付くと思いますが、それについては後程。

ちなみに結果としては

最高順位:145位(レート1912)

最終順位:796位(レート1852)

と、私の中では過去最高の成績を残せました。

全体で見るとそこまででもないですが、今期は前期よりデフレしてたし…(実際、s10なら最終3桁はレート1900乗れてた)と自分に言い聞かせてます。まぁ構築記事なんて自己満足ですよ、自己満足。

 

構築ができるまで

前期、鉢巻フライゴンを用いてのサイクル構築を使っていたのですが、全然勝てず。(最高1800位とか)

s11での構築をどうしたものかと悩んでいた所、前期アローラキュウコン+インテレオン&アップリューと言う構築で頑張っていた友人のY君を思い出し、私も壁展開に挑戦してみようと決意。

私はフライゴン使いなので、アローラキュウコン+インテレオン+フライゴンからスタートしました。

友人達と通話をしながら他の面子を考えていた所で「インテレゴンじゃ~ん」と呼び名で盛り上がった辺りから話は可笑しな方向へ。

「キュウ“コン”もいるしインテレコンゴンじゃ~ん」

「受け構築の崩しはパッチラゴンかな…インテレコンゴンゴンじゃ~ん」

「もう全部“ゴン”で埋めない?」

「誰いる?」

「ウオノラゴン、カビゴン、ポリゴンZ、トロッゴン、ヌメルゴン

「この面子なら…この子らかな…」

コンゴンゴンゴンゴンゴン完成

(アロコンによる壁展開が軸なので流石に全部”ゴン”になる事態は避けました。)

 

 コンセプト

壁張って積んで殴って殴って殴る。

構築名も改めて読み上げるとめっちゃ殴ってそうな音しているのでコンセプトとぴったりだと思いました。

 

個体の紹介・解説

キュウコン@光の粘土】

f:id:Azumillet:20201103221612p:plain

特性:雪降らし 177(228)-×-97(12)-102(4)-129(68)-169(196)

HD:補正無c252ゲンガーのヘドロウェーブ最高乱数切り耐え(6.3%)

S:最速100族+2

オーロラベールムーンフォース凍える風絶対零度

 ”コン”枠。構築の軸。最初に決めて最後まで最強だった壁張りポケモン。基本的には初手で出しますが相手の構築次第では受け出し、死に出しでも使います。殆どの局面で初手オーロラベールを展開し、後続とのS関係を考えて凍える風、火力ダウン目的のムーンフォース、ここで狩らなきゃいけない時or暇になった時に使う絶対零度を撃っていきます。先発ゲンガーを考慮した耐久調整が本当に偉く、先発で対面しても凍える風→オーロラベールと動く事でゲンガーのSを落としつつ壁を張って離脱、と綺麗な展開が出来ます。

 身代わりを持ったハピナスアシレーヌが大変重く、何度もムーンフォースの枠を吠えるに変えようと思いましたが最後までムーンフォースのまま運用しました。零度当てればなんとかなるし。

 選出率は圧倒的1位。本構築の肝とも言える枠ですし当然ですね。

絶対零度のおかげでキル数も2位くらいには食い込むかもしれない)

フライゴン@命の珠】

f:id:Azumillet:20201103223136p:plain

特性:浮遊 159(28)-167(252)-101(4)-×-102(12)-147(212)

S:最速81族+1

逆鱗/地震/ダブルウイング/竜の舞

 ”ゴン”枠その1。いつもの相棒。7世代で散々お世話になった色違いのスピールアさんです。A100で火力が低いと散々言ってますが、A特化に珠も加わると流石に中々の火力を見せてくれます。一致技の逆鱗と地震、A+1ダイジェットでHBモロバレルに確定を取れ、ウーラオスも襷を貫通しつつ良い乱数(75.4%)で倒せるダブルウイング。一致技二つはダイマックスする事でどちらもフライゴンの耐久補助になるのが偉かったです。一時期、ナットレイ憎しで炎のパンチを採用して居ましたがやはりダイジェットが偉い場面は多く、ナットレイポリゴンZカビゴン、パッチラゴン、零度辺りに任せる事にしました。

 壁展開にフライゴンを組み込むのは初めてでした(ぽけっとふぁんくしょんにもそう言った構築は無かったと思います)が、足らない耐久面を補う事でフライゴンが非常に舞い易くなり、思っていた以上に相性の良さを感じられました。火力を優先した為に最速個体では無いので、サザンドラオノノクス、ウーラオスに上を取られてしまいますが壁竜舞ならばそれも許容でき、むしろ火力の高さに助けられる場面が多かったです。

 選出率は5位。上に行けば行くほどに機会が減ってしまったのは私がスピールアを信じ切れて無い事もあるかもしれません。反省。

カビゴン@突撃チョッキ】

f:id:Azumillet:20201103222218p:plain

特性:厚い脂肪 235-178(252)-117(252)-×-130-51(4)

のしかかり/岩雪崩/ヒートスタンプ/地割れ

 ”ゴン”枠その2。古き良きABチョッキカビゴンであり、重いと踏んでいたウルガモスアシレーヌ対策枠。ラスト対面を圧倒的な数値で制したり、特殊ダイマエースへの切り返し役として素晴らしい活躍を見せてくれました。特にウルガモスリザードンピンポで採用した岩雪崩は読まれる事も少なく、厚い脂肪チョッキ+壁の圧倒的過ぎる数値で大量のウルガモスを葬りました。他の技はほぼ確定麻痺じゃないかってくらいズルをした一致技ののしかかり、ナットレイモロバレル意識のヒートスタンプ、これまたズルをしまくった地割れで、使い勝手はどれも良かったです。と言うかA特化カビゴンって火力ありますね。フライゴンより高いので当然なのですけど。

 時折ダイマックスを切る事もあり、こちらはこちらで馬鹿みたいな数値で殴り合いに打ち勝ってくれました。壁構築でのカビゴンは呪い型・腹太鼓型が多いらしい事もあって、型の誤認も含めて動かし易かったのかなと思います。

 瞑想ピクシー等、突破し辛かったポケモンに対しては散々地割れを当ててくれたとても良い子でした。

 選出率は4位。

ポリゴンZ@ラムの実】

f:id:Azumillet:20201103222104p:plain

特性:適応力 171(84)-×-91(4)-205(252)-96(4)-131(164)

S:準速78族+1

†破壊光線†/悪の波動/†悪巧み††高速移動†

 ”ゴン”枠その3。火力オバケ。正直引いた。最初はトライアタックを採用する予定でしたが大体ダイマックスするだろうと言う事で破壊光線に変更。これが大正解で、頭のおかしい火力で沢山のポケモンを吹き飛ばしてくれました。お洒落なポイントとして悪巧みと高速移動を両採用しており、相手の後続に合わせて速度による制圧か大火力による殲滅かを選べるようになってます。悪巧み高速移動レボルトの超火力バージョンですね。他に欲しい攻撃技もありませんでしたし、選出機会も増え、何より使っていて面白かったのでこちらも正解だったと思います。

 持ち物のラムの実はカビゴン、ゲンガー、モロバレルと言った催眠ポケモン達を起点に出来る事、また10万ボルトや冷凍ビームでの不慮の事故対策として持たせています。ヨプの実が欲しいと感じる場面も何度かありましたが、欠伸カビゴンの処理ルートが他では怪しい事もあり最後までラムの実を手放せませんでした。

選出率は2位。途中から困ったらポリゴンZ、くらいの感覚になってしまって少し信頼し過ぎた気もします。

キルトップは間違いなくこの子。本当にヤバい火力してた。

 ところで私はZと見るとゼータと読みたくなるのですがこの子は最後にZが付いているし、やっている事はどちらかと言うとZZ(ダブルゼータ)。待てよ、そうするとゼータプラスC2型が一番近いか…?(わからない人は機動戦士Zガンダム機動戦士ガンダムZZ、ガンダム・センチネルを観ましょう)

【ウオノラゴン@拘りスカーフ】

f:id:Azumillet:20201103222352p:plain

特性:頑丈顎 165-156(252)-121(4)-×-100-127(252)

エラ咬み/逆鱗/サイコファング氷の牙

 “ゴン”枠その4。パッチラゴン環境な事もあって多少マークが薄い気がしたエラがみマシーン。水妖組に気を付ければかなり一貫性が高く、水ウーラオスも普通に確定2発、水妖組に関しても他で半分ちょっとを削れさえすればお構い無しに吹き飛ばしてくれました。役割としてはポリゴンZ、フライゴンダイマックスで暴れた後にラストで登場するスイーパーです。ポリゴンZによるアホみたいな火力のダイアタック連射を受けた後に襲い掛かるコイツは本当に悪夢だったらしく、何度も即降参を頂きました。

 技構成は一致技のエラ咬みと逆鱗、水ウーラオスモロバレルへの最高打点で壁対策(一度しか機会無かったけど!!)のサイコファング。氷の牙は最後に襷ホルードと対面してしまった時に一番勝率が高い技は何か考えた結果の採用です。そこそこ程度にはダイマックスを切る事もあり、Aを下げさせるダイドラグーンと霰で襷を削れるダイアイスにはかなり助けられました。

 キュウコンが先発に投げられない場合に代わりに出す枠筆頭でもありました。時折、ウオノラゴン忘れてない?って選出をされてそのまま3タテしたりします。相手からすると先発はキュウコン対策枠を出すか、ウオノラゴン対策枠を出すかで悩む羽目になりますから相当嫌らしい存在だったんじゃ無いでしょうか。

選出率は3位。カビゴンとウオノラゴンがラスト枠として考えられていたんですけど、やはり速さは正義なのかウオノラゴンの方が出し易かったです。

【パッチラゴン@拘り鉢巻】

f:id:Azumillet:20201103223228p:plain

特性:張り切り 165-167(252)-111(4)-×-90-127(252)

電撃嘴/逆鱗/燕返し/炎の牙

 “ゴン”枠その5。ポリゴンZよりヤバいかもしれない超火力の破壊神。元々今期のエース枠として大人気ですが、私は受け構築の対策として採用した為に鉢巻を持たせて更に愉快な火力を出せるようにしてます。HB特化モジャンボを電撃嘴で半分程削り、そのままダイジェットorダイバーンで葬った回数は数知れず。構築単位で重かったアーマーガアやマリルリ等も知った事かって感じの火力でバラバラにしていきました。鉢巻で採用して正解だったと思います。

 一方で、特性の事もあり信用があまりなくシーズンを通して選出を躊躇いがちで、その結果何度かアーマーガアがどうにもならなかったりもしました。ラスト2日くらいで開き直って選出率を上げた所、そこから連勝も増えたのでもっと早くから信頼すべきだったと反省しています。

 パッチラゴンとウオノラゴンを並べるのってマジで嫌ですよね。前者は地面で止めたい、そうすると後者が通る。後者は水で止めたい、そうすると前者が通る。私が昔やられて嫌だった事をやり返すつもりで両採用に踏み切りましたが、実際選出抑制枠として私のイージーウィンに貢献してくれたと思います。

選出率は6位。もっと出しとけば良かった。

 

お気付きでしょうが、ゴン5体は皆、火力に極振りです。

殴る気満々。強引にそうした訳では無いのですが。

 

 選出

  • 基本選出

キュウコンフライゴンorポリゴンZorパッチラゴン+ウオノラゴンorカビゴン

 アタッカーは刺さりそうな奴を適当に。

ウオノラゴン+キュウコン+ポリゴンZorフライゴンorカビゴン

 ウオノラゴン先発。ルガルガンは襷まで削ったらキュウコン引きして霰で落とします。ウオノラゴンミラーは逆鱗かエラ咬みの択ゲー。

  • 対受け構築

パッチラゴン+ポリゴンZ+キュウコンorカビゴン

キュウコンハピナスの身代わりが怖いのでカビゴンの方が出し易かったです。

 

ヤバいポケモン

 先発で来る事が多く、スカーフ水流連打をしてくるパターンとダイジェットダイストリームをしてくるパターンが相当にヤバいです。と言うか先ず格闘技を半減以下に出来る駒が居ない為、壁が切れた状態ではインファイトを連打されるだけで詰みます。またアタッカー5枚中4枚が物理型なので襷カウンターの餌食になり易く、唯一の特殊エースも純粋に対面不利。しんどいです。壁を張った状態でこの環境で格闘の一貫切れて無いとか欠陥構築だと思う。

  • パッチラゴン

 先発でスカーフ電撃嘴を撃たれる場合、裏にフライゴンを控えさせておかないと大変な事になります。また、ダイジェットを積まれた場合の処理ルートがダイマックスを枯らして、こちらもダイマックスして一発耐えて切り返す他に無い為相当にしんどいです。使用率トップへの対処がこの程度ってやはり欠陥構築だと思う。

 ストッパーとして来る襷個体がごく普通に無理です。許すな。終盤に突如解禁されたイバンの実のせいで堪えるイバンじたばた型を超が3つ付く程に警戒しましたが、結局一度も当たりませんでした。

  • ウオノラゴン

 みんなパッチラゴンばかり警戒してるし皆ウオノラゴン対策甘いでしょう?と嘯いてましたが正しくブーメラン。先発にウオノラゴンミラーを作り、逆鱗読みキュウコン引きを決める(逆も可)しかありません。

  • パッチルドン

 誰だお前。冠の雪原配信に伴って解禁された雪かき個体は全くのノーマークだったので終盤は苦労させられました。一応、特化電撃嘴程度ならキュウコンは耐えますが環境には珠持ちしかいませんでした。

 

正直に言うと、ゴンで揃える事に拘らなければもっと対策を取れたでしょうが…あまりに勝てたのでそのまま楽しんでしまった。

 

最後に

 あまりにも悪ふざけで始まったネタPT、しかし火力は十分な面子を優秀な壁張り要員と組ませる事で想像してた以上の順位帯へ駆け上がれてしまいました。これで剣盾の最高成績ですから、凄く真面目に考えてフライゴン入りのサイクルパを組んでいた事が馬鹿らしくなります。ギギギアルとか入ってたって?私は至って真面目でしたが)

 冠雪原の配信日翌日に一気に順位を落とし、そこからスプラトゥーンに逃げガチエリアをやっていた為、最終日は4000位スタートでした。なんとか3桁へ復帰してシーズンを終える事ができましたが、最終週をしっかりと潜り続けていたら最終結果はもう少し良いものになれていたかもしれません。

 とはいえ超火力で殴るだけの構築は潜っていてとにかく楽しく、壁展開の勉強にもなったので来シーズン以降の良い勉強になりました。非常に満足しております。

 

 気になった点、ミスの指摘、更に聞きたい事等ございましたらお気軽にリプなりDMなりここのコメントなりにお願い致します。また、何か書くべき事があったら追記すると思います。

 ここまで長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

【単体考察】フライゴン@スカーフ

1.はじめに

ミレーと申します。

3世代統一勢であり、そしてフライゴンと共にレーティングバトルを続けている者です。

この記事は昨年書いた、「【単体考察】スカーフ型のフライゴン」を書き直したものになります。

理由としましては量質共にあまりにも酷く、読み返していて辛かったから。

そんなものでも参考にして下さる方がいらっしゃるようで、私は耐えられませんでした。

あれから一年、考え方の変わった所もありますし、今度は丁寧にやりますのでお付き合い下さいませ。

フライゴンに興味のある方、フライゴンを相棒にしている方、フライゴンの型や調整に悩んでいる方。

そう言った方々の参考になれば幸いです。

 

どうでも良い話ですが、前の記事を書いた頃は"みれー"と平仮名表記でした。

文章中だとなんだか読み辛いって事で、去年の春先辺りからカタカナに変更してます。

 

2.フライゴンの基礎スペック

スカーフ型のみの考察ですが、一応、種族値、耐性、技候補等をおさらいしておきましょう。

f:id:Azumillet:20190203185444j:image

フライゴン

タイプ:じめん/ドラゴン

特性 :ふゆう

種族値:80-100-80-80-80-100

無効タイプ:でんき、(じめん)

半減タイプ:ほのお、いわ、どく

抜群タイプ:こおり(×4)、フェアリー、ドラゴン

 

物理技

蜻蛉返り、逆鱗、地震ストーンエッジ、岩雪崩、馬鹿力、炎のパンチ、雷パンチ、アイアンテール、地割れ

特殊技

流星群、大地の力、爆音波、大文字、熱風、火炎放射、ギガドレイン、めざ氷

変化技

毒々、追い風

 

技はスカーフ運用する上で候補に挙がるものを並べました。

そこそこな火力と優秀な技範囲。

イメージよりは耐えるそこそこの耐久と、リザードンウルガモスと並ぶそこそこの素早さ。

電気(ボルトチェンジ)と地面の一貫を切れ、炎岩毒を半減にし、ついでにステルスロックダメージも半減する優秀な耐性。

ここに蜻蛉返りを習得する訳ですから、サイクル戦への適性が高い事がわかるでしょう。

7世代になって竜の舞を習得しましたが、それでもまだサイクル戦の方が適していると個人的には思います。

こうやってずらずらと書き並べるだけでも、何が出来るのか、そして何をさせるべきなのかなんとなくイメージ出来るんじゃないでしょうか。

 

3.フライゴンと拘りスカーフ

フライゴンにスカーフを持たせる理由、それは殴りたい相手を上から殴る為です。

何を当たり前の事を言ってるんだと思われますが、コレによってフライゴンに出来る事が一気に増えます。

  1. 純粋に倒せる相手が増える
  2. 終盤のスイーパーに使える
  3. 速い奴のストッパーになり得る

主にこの3つでしょうか。

まず1.はわかりきった話で、メガルカリオメガゲンガー、カプ・コケコにアーゴヨンガブリアス"有効打は持っているが素早さで負ける為に勝てない"連中に勝てるようになります。

フライゴンの一致技となる竜/地面の範囲は自分よりも速い相手の方が通る事も多く、一撃で倒す火力も持ち合わせているので「上から殴る事さえ出来れば…!」と言う相手が多いのです。

次に2.ですが、サイクル戦を行う中で終盤に、削れた相手を数体まとめて上から倒していくスイーパー(掃除役)が欲しくなる場合があります。

この時、高い素早さは勿論の事、相手全てにそのポケモンを通す"一貫性"が必要になります。

メガライボルトフェローチェゲッコウガ等は元々高い素早さを持っている為、広範囲の技を撃ち分ける事で高いスイープ能力を発揮します。

一方で、拘りスカーフによって高い素早さを得ているポケモンは技の撃ち分けが出来ませんから、技そのものにスイープ能力、つまるところ一貫性が必要になってきます。

フライゴンは一貫性の高いドラゴン技(主に逆鱗)や地面技(地震や大地の力)を一致技として放つ事が出来ますから、前述の"スカーフのS補強による役割対象の拡大"と併せるとフライゴンはこのスイーパーとしての役割を持てるようになる訳です。

最後に3.。これは限度がありますが、例えば先程スイーパーとして挙げたメガライボルト達に対し、"更に上から殴る"事でこちらがスイープされる事を阻止出来るようになります。

これは舞った相手も同様で、カイリューリザードンウルガモス等に対してもストッパーになれます。

こちらはフライゴンの元々の素早さがあってこそなので、S種族値が100であることに感謝ですね。

以上の3つに優秀な耐性を持っている点を考慮し、更に蜻蛉返りを覚えさせる事でスカーフフライゴンの役割ははっきりします。

 

  • 先制蜻蛉による対面操作
  • 耐性を活かした受け出し、更に上からの制圧
  • 耐性を活かしたクッション
  • 終盤におけるスイーパー
  • スイープされる事を防ぐストッパー

 

これらを任せるのが、スカーフ型のフライゴンです。

有利対面における先制蜻蛉は本当に強く、交代するなら更なる有利対面を、有効打があり引かないならばそれを受ける、とサイクル戦の主導権を持つ上でとても重要になります。蜻蛉読み居座り等、択となる場面も多いですが…。

2つ目と3つ目は微妙に違い、受け出してから攻撃するか蜻蛉するかって事ですね。後者はつまり1つ目に戻る形になります。

図解とかで立ち回りも解説すべきでしょうか?正直な所当たり前な事をつらつら書いてるだけなので、この章自体必要なのか疑問なのですが…。

要望があったら補足する形で追加しますかね。

 

とまれ、ここまで書くとなんだかスカーフフライゴンも中々優秀に見えてきますね。

差別化の問題は付きまといますが、フライゴン単体で考えるとこの子は別に駄目では無く、しっかりと役割を定める事で十分な戦果が期待出来るだけのポテンシャルがあると私は思います。

 

4.技について

スカーフフライゴンに採用される可能性のある、それぞれの技について話します。

どれも良し悪しありますので参考にしてみて下さい。

一応全て試した事はあるので適当に書いてる訳ではありませんよ、ご安心を。

・蜻蛉返り

必須。調整問わず絶対に入れましょう。

スカーフフライゴンアイデンティティそのものです。

コレを採用しない場合、ガブリアスで良いと言わざるを得ません。

サイクル戦でアドバンテージを取る他にも、襷や化けの皮を削る役割としても優秀な技です。

調整次第では蜻蛉+地震で無振りテテフを倒したり、ラティオスサザンドラゲッコウガを縛る技として活躍する事もあります。

・逆鱗

物理型ならば、他にどうしても入れたい技がある場合を除いて必須級の技です。

数ターン固定のリスクはあるものの、元々スカーフを持っている為許せる状況も多く、高い威力の一致技なので欲しくなる場面は多いです。

序盤で放つ事は少なく、専らスイープ専用の技ですね。

威力を20下げたドラゴンダイブも候補に上がりそうなものですが、どう足掻いても火力が足りないのでまず序盤では撃てる場面が少なく、更に命中も低いのでスイープするなら逆鱗に負けるとなんとも使いにくいものになっています。

交代読みで多用していけば可能性はありますが、基本的には逆鱗の方が使いやすいでしょう。

地震

物理型なら迷わず入る、一致地面技。

威力も高く、基本的にはコレで役割を果たしていく事になります。

活躍する機会が多い反面、浮いているポケモンに透かされる事も多いので注意。

フライゴンvsコケコマンダなんて、毎回行動が変わってくるので私は最早感覚でやってます。

ストーンエッジ、岩雪崩

役割対象にメガリザードンYウルガモス辺りを据える場合に採用する技。

と言うか、その辺りをなんとかする事がフライゴンの主任務な事も多いので、他のサブウェポンよりは採用されやすいと思います。

耐久調整が流行っている為に、こちらの調整次第で岩雪崩では耐えられる事も少なからずあり、そう言う時は更に命中不安になるもののエッジに頼る事になります。

それならば怯ませれば良いのでは?と私みたいな事を思う方もいるでしょうが、私はこのパターンではエッジで確殺したい派です。

ミミッキュの皮を剥がし、更に削る等の犯罪プレイングも可能なので岩雪崩が強い事も確かです。

・馬鹿力

バンギラスメガガルーラゲッコウガナットレイカミツルギに撃つ技。

正直な所、バンギラスゲッコウガ以外には火力不足です。

ゲッコウガも襷が多く、私は採用していたとしても初手でぶっぱなす勇気があるかどうか…。

馬鹿力は撃ち逃げするのが基本なので、勿論スカーフとの相性が悪くないのは確かです。

・炎のパンチ

ナットレイハッサムカミツルギに撃つ技。

どう考えても火力不足で、同じ役割を持たせるなら下降補正でも火炎放射で良いのでは無いかと思っています。

・雷パンチ

ギャラドスに撃つ技。

1舞ギャラドスを抜ける事がスカーフフライゴンの強味でもあるので、飛行Zギャラドス等には有効です。

ただメガシンカまで考えると微妙で、地震を透かそうと交代した所に刺せるのなら強そう、と言った所でしょうか。

アイアンテール

カプ・テテフミミッキュ辺りに撃つ技。

A特化で無振りテテフが50%、h4ミミッキュが81%と言った所なので、命中不安まで考慮すると実用性は微妙な所です。

最高打点ではあるので、あったら嬉しい場面は確かにありそうですが…他の技の方が優先されやすそうに思います。

・地割れ

理論上の最強技。フライゴンの足りない火力を補ってくれるので採用価値は思いの外高めです。

交代読みで1発、そのまま1発で最低でも計2発撃てるので、大体50%程の確率で倒せると考えると優秀なんじゃないでしょうか。

カバルドンスイクン、ポリゴン等に受け出される事も多い為地割れを撃つ機会は結構多いです。クレセリアとトレースポリ2に当たらない事がネックですね。

主に耐久崩しで撃つ事になる為、後述する毒々との選択になると思います。

・流星群

逆鱗と違い縛られないドラゴン一致技。

縛られない一方で、連射が出来ない為スイーパーとしての運用とはミスマッチです。

リザXやメガマンダとの対面時には、その火力が大いに役立ちます。

特殊型で運用するならば必須級でしょう。

言うまでもありませんが、竜の波動では火力不足です。

逆鱗に対してのドラゴンダイブなんてものではなく、本当に足らないので採用は見送るべきです。

・大地の力

特殊型における地面一致最高打点。

補正をかけないと無振りコケコすら確定が取れず、無振りメガゲンガーに至っては特化させても乱数と微妙な雰囲気が漂います。

一応全て高乱数の圏内ではありますし、ルカリオメタグロスクチート辺りへの確定数は特に変わらないので使えなくもないと言った所。

特殊型の場合、採用必須なメインウェポンですがそれに不安が残るのはなんとも悲しい。

・爆音波

身代わりを貫通する、威力140のノーマル技。

実は等倍ならば大地の力よりも火力が高く、汎用打点として有用だったりします。

しかしこの不一致技がそんな評価を貰う辺り、特殊型の火力不足は本当に酷いもので…使い方次第とは言え、厳しいものとなるでしょうね。

・大文字、熱風、火炎放射

ナットレイハッサムカミツルギに撃つ技。

ランドロスとの差別化に有効な特殊炎打点です。

と言うかこの炎技を撃ちたいが為に特殊型にするまであります。

無振り下降補正でも火炎放射でh4カミツルギを落とせるので、物理型でもこれらは採用価値があると言えるでしょう。

よく組む鋼ポケモンに炎打点が不足しがちな為、持たせたくなる事は割と多いと思います。

ギガドレイン

ラグラージ等の草4倍勢に撃つ技。

特化しても無振りメガラグラージを落とせない為、採用する人はあまり居なさそうです。

一応最高打点ではありますが…汎用性も微妙ですからね。

・めざ氷

ランドロスグライオンに撃つ技。

彼らは基本的にフライゴンへの有効打に乏しい(毒々や、それこそめざ氷等例外はある)のでコレを持たせる事で強気に出られます。

ただしチョッキランドロスには悠々耐えられる上、そもそも威嚇が入ってなければ逆鱗で良かったり。

一気に削れる事から使える場面はそこそこにありそうですが、他の技の採用が優先されそうな所ではあります。

・毒々

耐久ポケモンに対しての崩し技。

スカーフ型とは言え、交代先に刺せる毒々は崩すだけの火力を持たないフライゴンにとって中々有用です。

前述した地割れと選択する事になりそうですね。

クレセリアにはこちらでないと通らないので、環境とも相談しつつ選択でしょうか。

・追い風

死に際に撃つ事で、後続の素早さサポートが期待出来る技。

この技を採用すると、フライゴンではなく後続のポケモンにスイーパーの役割を持たせられます。

序盤でも相手の交代際に撃ち、即座に引く事で味方が2ターンは高速になれますから、積みエースが見えるPTへの切り返しとして使える場面は案外ありそうでした。

私が使った時はS振りクチートと組み合わせ、擬似的なトリル感覚での運用でしたかね。

使い方が物凄く難しい一方、価値もあると思っているので研究を続けたい所です。

 

5.調整について

技考察も済んだ所で、性格、努力値等の調整ラインをまとめていこうと思います。

データを羅列していく感じになりますので、読み難いかもしれませんがご了承下さい。

実数値(努力値と性格補正があれば矢印)、それに加えて具体的な説明を添える形で進めます。

技ごとの確定を述べているのは、そこが最低ラインであると言う意味です。

A.こうげき

  • 167(252↑)

無振りカプ・テテフが蜻蛉返り+地震で確定。

A特化。ここまで振らないといけない役割対象は私が考える限り居ないので、もう少し削って他に回して良いと思います。

  • 165(236↑)

h252カプ・コケコが地震で確定。

175-107リザY(無振りランドの岩封耐える奴の中でも少し硬めの奴)が岩雪崩で確定。

h4メガギャラドスが逆鱗で確定2。

無振りメガラグラージが逆鱗で超高乱数2。

11n調整。努力値効率的にも、役割対象への火力ラインとしても意地っ張りで火力を求めるならここがベストだと考えます。

  • 160(204↑)

h4ジャラランガが逆鱗で確定。

167-110剣ガルド(呑気HBの奴)が地震で確定。

h252シャンデラ地震で確定。

もう少し耐久に回したいと思った時に、下げるならここまでかな?と考えられるライン。

  • 156(172↑)

b4ガブリアスが逆鱗で確定。

h252-b4ドリュウズ地震で確定。

h244-b12デンジュモク地震で超高乱数1。

Aに補正を掛けた意味のある中で、一番火力の低いライン。

ガブリアスへの殺意が高い方なら考えるかもしれない調整でしょうか。

これ以上下げると陽気と変わらない為、今度は耐久調整を必死に考える必要が生じます。

  • 152(252,148↑)

無補正252振りの値。

ここでも具体的に有効となる火力ラインは見当たらなかったので、陽気型ならばここから少し下げる事を推奨します。

  • 150(236,132↑)

b4リザXが逆鱗で確定。

同速勝負に勝ったは良いが、ミリ耐えされるのが絶対に嫌だ、と言う方はこちら。

  • 148(220,116↑)

b4リザXが逆鱗で超高乱数1。

私が使っている調整。

h252メガゲンガーやb4コケコ、メガルカリオ等への確定はそのままに、リザXへの逆鱗を許せる所まで下げたライン。

h244ウルガモスや無振りリザY程度なら岩雪崩で事足りますが、耐久調整をされるとまず耐えられるのでエッジの採用を考える羽目に。

後述する耐久調整と併せても、個人的には一番のお気に入りです。

  • 146(204,100↑)

h252メガゲンガー地震で確定。

スカーフフライゴンにおいて、許せる最低火力はここだと思います。

リザXへの逆鱗が87.5%となる為、一つ上の調整を欲張りたくなりますから逆鱗を切り、地割れ、毒々等を積極的に採用するならば考えても良いだろう調整です。

 

C.とくこう

  • 145(252↑)

h244-d4ナットレイが大文字で87.5%の高乱数1。

d4メガゲンガーが大地の力で62.5%の中高乱数1。

特化しても、なんとも火力不足。ナットレイも特殊方面へもう少し振っている事が多い事を考えると、あまり有効とは言えないと思います。

  • 136(188↑)

d4カプ・コケコが大地の力で確定。

せめてコケコ程度はと感じた時に調整されるライン。

ここまで下げるくらいなら、Sに補正をかけるべきな気もします。

  • 132(252)

d4カプ・コケコが大地の力で81.2%の高乱数1。

C以外に補正をかけた時の最高火力。

これ以上下げるとコケコへの火力が酷いものになるのでこれで十分かもしれません。

  • 129(228)

h4メガマンダが流星群で確定。

d4メガルカリオが大地の力で確定。

HD特化ナットレイが火炎放射で残飯込み確定2。

一応下げられなくも無いライン。

コケコへの役割を投げ捨てているに等しい為、あまりやりたくない調整です。

  • 128(220)

h252-d4メガハッサムが大文字で確定。

  • 90(0↓)

h4カミツルギが火炎放射で確定。

h252-d4メガハッサムが火炎放射で確定2。

h252-d4ナットレイが熱風で残飯込み確定2。

ひょっとしたら一番強いかもしれないライン。

物理型に、強引に炎技を採用した形です。

カミツルギハッサムに打点を持てる事は炎打点に乏しいメタグロスハッサムと組んだ時に特に大きく、個人的にはかなりアリだと思っています。

 

HBD.耐久調整

  • 155-100-103(×-×-20)

c252コケコのマジシャとめざ氷を最高乱数切り耐え。

個人的には最低でも施したい耐久調整。

処理の都合でマジシャとめざ氷は同じ威力ながら乱数が一つズレる為、両方を最高乱数切り耐えまでやるならここになります。

ついでにDL対策にもなってます。

  • 155-100-104(×-×-28)

c252コケコのマジシャを確定耐え。

c252コケコのめざ氷を最高乱数切り耐え。

マジシャだけ耐えたい場合はこちら。

環境のコケコが持っているのはどちらが多いか、そこを見極めて選択したいですね。

  • 155-100-105(×-×-36)

c252コケコのマジシャとめざ氷を確定耐え。

両方とも耐えたいならばこちら。

私は最近、この調整にしています。

以前、12-4-20と言う耐久調整を推したと思うのですが、ゴツメダメージが25から26へ増える事が嫌になり現在はこちらを推奨。

 

S.素早さ

  • 167(252↑)

+1最速100族と同速。

雨下準速メガラグラージや、+2準速メガバンギラスも抜き去ります。

基本的にはリザードンウルガモスに同速勝負を仕掛けたい時に採用されるラインです。

私は相棒を信じているのでいつもコレ。

  • 151(244)

準速スカーフサザンドラ+1

+1最速ジャラランガ+1

S補正を掛けないのなら、ここで良いなと思ったライン。

最速スカーフFCロトムと同速ですが、見付かる限りの構築記事全てを洗った所、電子レンジと洗濯機を合わせても56件中3件と非常に少なかったので同速負けは事故と割り切って構わないでしょう。

個人的に、スカーフフライゴンならばこの2つの調整で十分だと思います。

 

6.具体的な調整案

ここまで長々と話してきましたが、私からは2つ、良さそうな調整を。

この他は各々、好みがあると思いますので上に並べた調整ラインも見つつ、自由にやって良いです。

陽気A220-D36-S252

私が使っている調整。

コケコのめざ氷を耐え、Hメガゲンガー地震で倒せるようにし、1舞リザガモスに同速勝負を仕掛けられます。

HPは6n-1で、自然とゴツメダメージ最小です。

この調整ならば、逆鱗/地震/岩雪崩(エッジ)/蜻蛉返りでほぼほぼ確定なハズ。

岩雪崩かエッジかは好みに依るレベルです。私はエッジですが。

意地っ張りA236-D20-S252

無補正ならばs244で良いと言ったものの、どうにも努力値が余る為準速に。

コケコのマジシャ最高乱数切り耐えまで妥協した形ですが、意地っ張りで使うならこれで十分かなと思います。

上と同様にゴツメダメージは最小に。

技構成は逆鱗/地震/岩雪崩/蜻蛉返りでほぼほぼ確定でしょう。

 

7.差別化について

考えなくて良いです。

ダメージ計算や取り巻きとの補完を考えれば考える程、ランドロスサザンドラオンバーン等で良さそうな場面は多々見付かります。

しかし、電気の一貫を切りつつ竜打点を持て、炎打点も兼ね備えて100族と同速勝負出来る、とフライゴンの魅力は問題無く存在しています。

他のポケモンの良い所取りとも言える(勿論、器用貧乏とも言える)性能は、他を使った方が良いとはっきりと言い切れるレベルでは無く、使いたいと思ったならば自信を持って使って良いポテンシャルを持っています。

殆どのフライゴン使いがこのポケモンを好きだから使っているものだと私は思っていますので、それならば表立って他との差別化点を探す必要は無いのです。

一方で、特にフライゴンに興味の無い人に対してランドロスサザンドラを差し置いてフライゴンを勧める事は控えましょう。

フライゴンよりも、幾分特化している他の面々の方が使いやすさで言えば明らかで、そんな中でわざわざフライゴンが一番に採用されるパターンは極稀であるからです。

 

8.おわりに

長々と読み辛い記事を書き連ねてしまいました。

スカーフフライゴンについてだけでこんなにも書けるとは思って居なかったので、自分でも結構驚いています。

とは言え、数年に及ぶレート対戦の日々には常に私はスカーフフライゴンと共にいた訳で、本当ならもっと書けても良いのかもしれませんね。

この記事を通して、スカーフフライゴンへの理解が増えると共に、フライゴン好きのトレーナーの皆さんに自信を持ってフライゴンを運用して貰えたら嬉しく思います。

私はレーティングバトルにおいて、相棒のポケモンが誰であれ、活躍させる為には役割をはっきりさせる事が何より大切な事だと思っています。

上位互換の存在や足りない種族値、恵まれない技範囲などマイナス面を意識するのではなく、まずはその子に出来る事を必死に考えてあげる事でその内に相棒がバトルの中でも相棒になれると信じています。

 

何か足りないようでしたら、追記しますので容赦なく言って下さい。

それでは、失礼致します。

フライゴン@拘りスカーフの使い手、ミレーでした。

 

【USMs11】マイナンフライグロス【最高1937】

皆様、ごきげんよう

S11はお疲れ様でした。

私は結局今期も2000には辿り着けず、悔しい思いをしております。

ただ、ちょっとだけ面白い子を採用しましたので、久々に構築記事を書いてみようかと。

暫くの間、お付き合い頂けたらと思います。

 

使用パーティーf:id:Azumillet:20180904132024j:image

大体はいつものメンバー

寒色に寄っていて、暑い夏には丁度良いですね。

 

注目すべきは マ イ ナ ン です。
f:id:Azumillet:20180904133339j:image

 

これまでの構築はテッカグヤカプ・レヒレが非常に重く、いつも酷い目に遭っていました。

そこで、電気枠を採用しよう!となったは良いものの、3世代に居る電気ポケモンライボルトプラスルマイナンの3体だけ。

私はライボルトを真面目に考察していたのですが、一晩考察を続けた所何故かマイナンになっていたのでした。

何が恐ろしいって、今回は「マイナンを使いたかった」のでは無く「マイナンが必要になった」為に採用されている所でしょうね…。

 

個体紹介

f:id:Azumillet:20180904133808j:image

ラグラージ@食べ残し

特性:湿り気 性格:陽気

195(156)-130-110-×(↓)-123(100)-123(252↑)

技構成:地震/毒々/守る/身代わり

 

初めて使ってみた、毒守ラグラージ

調整は尊敬する3世代統一勢のモブキャラさん(@mobcharabuizu)のものを拝借しました。

最速で残飯4回で身代わり1回分になるようにし、残りD振り。

ギルガルドに強くしたかった為に地震ワンウェポンでの運用でしたが、滅茶苦茶強かったです。

相変わらずペリラグの並びにしている為読まれにくく、役割対象のポリ2が自分から出てくる事もあるくらいでした。

ギルガルド対面で、上手く交代を読んで毒を撃てると一気に勝ちに近づけます。

 

 

f:id:Azumillet:20180904135402j:image

ペリッパー@ゴツゴツメット

特性:雨降らし 性格:図太い

167(252)-63↓-167(252↑)-115-90-86(4)

技構成:熱湯/蜻蛉返り/毒々/羽休め

 

だいぶ信頼の厚いゴツメペリッパー

長らくぶっぱで使っていますが、もう少し調整の余地があるかもしれません。

毒々の枠は暫くは冷凍ビームだったのですが、ラグラージや後述するマイナンとの相性を考えて途中から毒々に。

今期もしっかり活躍してくれましたが、バシャーモメタグロスの雷パンチの有無を感覚で読みきる必要があり大変でした。

あととても怯みます、ギャラの滝登りにグロスの思念にランドロスの岩雪崩にと怯みとの勝負がとても多かった…。

蜻蛉返りは最強です。

 


f:id:Azumillet:20180904141151j:image

フライゴン@拘りスカーフ

特性:浮遊 性格:陽気 

157(12)-148(220)-101(4)-×(↓)-103(20)-167(252↑)

技構成:逆鱗/地震/ストーンエッジ/蜻蛉返り

 

いつもの相棒。画像は原種ですが色個体です。

調整はコケコのめざ氷耐えでHメガゲンガー地震で確定ライン…と詳しくは単体考察記事を宜しくお願いします。

今期は思いの外逆鱗を放つ場面が多く、下手に大文字辺りに変えなくて正解でした。

テテフのシャドボ確定3発なので、先発対面時に地震で突っ張る事も度々ありましたね。

本来使いたくて入れている枠なんですが、役割をはっきりと理解している今普通に運用してしまっていて、当たり前に使える事の嬉しさの反面、あの頃の感動は何処へ…みたいな感じになってます。

蜻蛉返りは最強です。

 


f:id:Azumillet:20180904142501j:image

キノガッサ@拘り鉢巻

特性:テクニシャン 性格 :意地っ張り

135-193(204↑)-107(52)-×(↓)-80-122(252)

技構成:マッハパンチ/種マシンガン/馬鹿力/岩石封じ

 

いつもの鉢巻ガッサ、この子も最早相棒かもしれません。

今期は意地っ張り型を運用してみたくなり、陽気ガッサのマッパ確3までBを振った調整で使ってみました。

ただ、相手のキノガッサに負ける事が時折あった為、私の構築では陽気型の方が合ってるような気がしますね。

カミツルギナットレイの居る構築には先発で投げて即馬鹿力。

相手がテテフだろうがレボルトだろうが誰でも構わず馬鹿力を押してました。

これで次の瞬間にはナットツルギがぶっ飛んでいたので、それらの構築に対しては

「初手全局面馬鹿力安定の法則」

を提唱したいと思います。

…今後、ミレーのキノガッサを見たら警戒されちゃうのかしら?

その対策も兼ねてポイヒガッサや襷ガッサも試しておく必要がありそうですね…←

 


f:id:Azumillet:20180904143556j:image

マイナン@電気Z

特性:蓄電 性格:臆病

149(108)-54(↓)-71(4)-126(244)-116(84)-136(68↑)

技構成:雷/ボルトチェンジ/毒々/願い事

 

この記事で一番の注目枠なヤバい奴。

最速ガッサ抜きレヒレ抜きし、Z雷でHレヒレや等倍ゲッコウガを超高乱数1発、Hカグヤを確定1発。

強引な受け出しをしつつ、全く読まれないZ雷で強引に倒す型となりました。

他には毒を撒いてラグに繋いだり、願い事でメタグロスを復活させたり、後攻ボルチェンしたり。

自分でもなんで活躍させられたのか分かっていませんが、中々に暴れてくれましたね。

1900帯に上がってから「ここは一度くらい引かれるんじゃないか」と怖じ気付いたが為にZ雷が撃てずそのまま負けた場面が何度かあり、もっと大胆に動かせたらなと反省してます。

何より1800~1900帯でマイナンが出てくる事の不気味さは尋常ではなく、相手の選出から気持ちカグヤが減ってくれたのはこの子のおかげだと思っています。

プラスルじゃダメなの?って感じになっていますが、この調整ならばマイナンの方がBが高くなる上、避雷針と(マイナンと比べたら)攻撃的なイメージのプラスルではZ雷が上手く刺せるか怪しかったので敢えてのマイナンとなりました。

実際、この子が最大火力でぶん殴ってくるイメージは少なかったようなので正解でしたね。

ボルトチェンジは最強です。

 

何より可愛いのが良いですよね、マイナン

 


f:id:Azumillet:20180904145511j:image

メタグロス@メタグロスナイト

特性:クリアボディ→硬い爪 性格:陽気

175(156)-181(124)-171(4)-×(↓)-131(4)-173(220↑)

技構成:バレットパンチ/アイアンヘッド/思念の頭突き/冷凍パンチ

 

長らくお世話になっている、最強メガシンカ

最初は意地っ張りな型を試してみたのですが、最速テテフに抜かれたりするのがとても嫌でこちらに戻ってきました。

メガゲンガーのシャドボを75%で耐えるので、強引に突っ張らせたりしていた過労死枠。

この子の安定感は相変わらずで、毒で削った相手を全抜きしたり、最悪怯ませたり()して勝ちに繋げてくれました。

今回はバナバレルやジャラランガへの有効打として思念の頭突きを採用しましたが、グロス受けをガモスやリザやロトムに任せている相手に思いっきり刺さる事も多く、今後も採用したくなるくらいの使い勝手の良さでしたね。

バシャーモに対しても、雨下ならフレドラを耐える事を理由に有効打として機能してくれたのは良かったです。

「エディ(グロスのNN)、ここ怯ませてね」等と無理強いを当たり前のようにさせていたので、そろそろ愛想を尽かされないかと心配しています。

 

 

選出パターン

基本選出は特に無く、相手に合わせた3体でサイクルを回していきました。

大体はグロスを選出して居たので、

みたいな選出が多かったと思います。

 

 

 

最後に

実は、マイナンは昔相棒にしていたポケモンでして。

そうなると私はマイナンフライゴン、2体も好きなポケモンを入れた上で3世代統一をしていた訳で、今期はだいぶ欲張ってしまいました。

2000を目指したかったのは確かですが、とりあえずマイナンを1900まで連れていく事が出来たのは凄く嬉しかったです。

f:id:Azumillet:20180904165054j:image

(↑最高レートより少し低いですが、1900達成時のもの)

 

今期を経て、「好きなポケモンでも頑張れば1900までは行ける」事をはっきりと証明出来たのかなと思います。

S12でマイナンを使う予定は今のところありませんが、またその内リベンジしたい所ですね。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

とっても可愛いので、皆さんも一度はプラスルマイナンに目をかけてあげたら如何でしょうか?

それでは、また。ごきげんよう

 

【S7最高2010】フライペリグロス【S8最高1934】

はじめまして、みれーと申します。

S7とS8、2シーズンに渡って同じ構築を使い続けたので、最後に仲間達との思い出として記事を書かせて頂く事にしました。

 

使用した構築はこちらになります。f:id:Azumillet:20180313133847j:image

前期にて、2010を達成出来た時点で記事を書いておけば良かったのかもしれませんね。

今期は凄まじいスランプで、1934止まりで終了と悲しい結果に。

私のプレイングが悲惨だったのもありますが、辛い相手が前期よりも多く感じたのでやはり環境と言うものは動いているのだなと実感したS8でした。

 

・構築完成までの経緯

相棒のf:id:Azumillet:20180313142328j:imageと、使いたかったf:id:Azumillet:20180313142354j:imageまで確定。

テテフが重いと感じたので、ここに超Zf:id:Azumillet:20180313142423j:imageを添えました。

後はミミッキュギャラドス等に強いf:id:Azumillet:20180313142509j:imageキノガッサジャローダテッカグヤに強い草食f:id:Azumillet:20180313142525j:imageまで決まりました。

ここで、ギルガルドが重かった為にf:id:Azumillet:20180313142553j:imageを採用した事で状況が一変。

 

4/6が3世代ポケだったので、どうせならば統一にしたくなりf:id:Azumillet:20180313142509j:imagef:id:Azumillet:20180313142732j:imageに、f:id:Azumillet:20180313142525j:imagef:id:Azumillet:20180313142759j:image無理矢理変更。

f:id:Azumillet:20180313142423j:imageメガの方が強そうに感じた為、持ち物をメガストーンに変更しf:id:Azumillet:20180313142815j:imageに。

f:id:Azumillet:20180313142354j:imagef:id:Azumillet:20180313142815j:imageが同時に選出出来なくなった事と、2メガ構成が好みでは無かった為f:id:Azumillet:20180313142354j:imageを同じ特殊高速ATであり霊無効なf:id:Azumillet:20180313142917j:imageに変更しました。

 

…中々にクレイジーですが、大体これであってます。

とある方と構築がそっくりである事が後々判明したのですが、ただの偶然です。

自分でも偶然な訳ないだろと突っ込むレベルですけれどね…。

 

・個体解説
f:id:Azumillet:20180313143519j:image

フライゴン♀(NN:スピールア)@拘りスカーフ

特性:浮遊

性格:陽気

実数値:155-152(252)-100-×-101(4)-167(252)

技構成:逆鱗 地震 ストーンエッジ 蜻蛉返り

 

割とテンプレ気味な構成の相棒。

コケコ、ゲンガー、ルカリオリザードンウルガモスを上から倒す事が主な仕事です。特にリザYに対して後投げする事が非常に多く、更に自覚の塊なのかニトチャリザとの同速勝負で負ける事は数回しかありませんでした。

逆鱗は要らないんじゃないかと思う反面、あって良かった場面も多々あったので切るのは中々に難しいと思います。


f:id:Azumillet:20180313144944j:image

メタグロス(NN:エディウス)@メガストーン

特性:クリアボディ→硬い爪

性格:陽気

実数値:167(92)-183(140)-173(20)-×-131(4)-178(252)

技構成:バレットパンチ アイアンヘッド 冷凍パンチ 雷パンチ

 

速くて堅くて火力あって追加効果も狙っていける、とんでもないメガ枠。

調整はこれまたテンプレだと思います、実際凄く優秀なラインでお気に入りです。

バレパンはフライゴンの蜻蛉でゲッコウガを削ってからの氷ゲッコにバレパンで〆とか色々と便利な場面が多く、一度入れると外せなくなりますね。

テッカグヤが本当に重かったので雷パンチを採用。地震が欲しい事もありましたが、こちらの構成で正解だったと思います。


f:id:Azumillet:20180313145939j:image

ラグラージ♂(NN:イクサ)@突撃チョッキ

特性:激流

性格:控えめ

実数値:207(252)-×-111(4)-145(212)-114(28)-82(12)

技構成:熱湯 大地の力 冷凍ビーム ミラーコート

 

とにかく堅くて読まれない、特殊チョッキラグラージ

ゲンガーロトムの鬼火が嫌だったので特殊型になりました。HSメガゲンガーは大地で倒しきれないのですけどね…。

耐久は申し分無く、様々なZ技を強引に耐えてミラコで倒してくれました。挙げ句の果てにはメガバナのギガドレまで無理矢理耐えさせてたり。

S7では対ガルドでも大活躍だったのですが、S8では残飯持ちが増えて少し限界を感じたりもしました。


f:id:Azumillet:20180313151006j:image

ペリッパー♂(NN:テンペスト)@ゴツゴツメット

特性:雨降らし

性格:図太い

実数値:167(252)-63-167(252)-115-90-86(4)

技構成:熱湯 暴風 叩き落とす 羽休め

 

色々と無茶をさせまくったゴツメ枠。

噛み砕くの無いメガギャラならば安定しますし、雷パンの無いバシャも楽々倒せます。逆に言えば出落ちのようなパターンも度々あったので、慎重に使わねばとよくわかりました。

叩き落とすはクレセのゴツメやポリ2の輝石を叩いて後ろのグロスで強引に倒す為に採用。本当に無茶苦茶させてたと思います。

雨を降らせる事でグロスへの炎が弱まるのは良いですね。代わりにレヒレの水技が怖くなったりとマイナスな場面もありましたが…。

ゴツメペリッパーは初めて使ったのですがとても強く、ペリラグのペリとしてももっと使われて良いんじゃないかと思いました。


f:id:Azumillet:20180313151809j:image

オオスバメ♀(NN:シルリア)@拘り眼鏡

特性:肝っ玉

性格:臆病

実数値:135-94-80-127(252)-71(4)-194(252)

技構成:爆音波 暴風 熱風 蜻蛉返り

 

ひたすら爆音波する子。

有利対面で爆音波連打するだけで相手が崩壊する事もあったくらいで、眼鏡爆音波の火力は病みつきになります。

暴風は殆ど使わず、PT単位で重くなっていたジャローダの対策としてもエアスラッシュの方がマシだったかなと。

襷がむせっかだったらなぁと思う場面もそこそこあったのですが、やはりアーゴヨンゲッコウガが一撃で吹っ飛ぶ火力は素晴らしかったので私はこれで満足しています。

蜻蛉返りでミミッキュの皮が剥がせる事が強く、ノーマルなのでシャドクロを打ちにくくグロスが投げやすくなるのも良かったです。

 

f:id:Azumillet:20180313152817j:image

キノガッサ♀(NN:ファンガ)@拘り鉢巻

特性:テクニシャン

性格:陽気

実数値:135-182(252)-100-×-81(4)-134(252)

技構成:マッハパンチ 馬鹿力 種マシンガン 岩石封じ

 

私のPTで一番ヤバい奴だと思います。

とりあえず鉢巻と言うのは全く読まれず、いつも対面でも受け出しでも飛んで来るナットレイを馬鹿力で吹き飛ばしていました。

他にも種マシンガンでクレセを倒したり、ギルガルドすら削り切ったりと本当にえげつない地雷で私のPTにおけるエースと言って間違いないです。

その分使い方は非常にピーキーで、Cが上がってなければ耐えるからとポリ2の冷ビに投げたり、テテフ対面で躊躇い無く馬鹿力を選んだりと無茶苦茶な運用が必要な面白い子でした。

 

・選出

基本選出はフライゴン+ペリッパー+メタグロス

ここに、ナットが居てコケコが居なければフライゴンキノガッサに変えたりと言った感じで相手によって臨機応変に選出します。

受けループにはラグラージ+オオスバメ+キノガッサと言う選出が多く、先発に多いゲンガー対策にラグラージから投げてなんとかしていました。

 

・苦手なポケモン

ゲッコウガ:襷ならばフライゴンの蜻蛉→メタグロスのバレパンでなんとかなるのですが水Zだとオオスバメキノガッサ上から倒し切る必要が出てくるのでその判別が非常に難しいです。

 

ギルガルド:霊Zならばラグラージオオスバメでなんとかなるのですが、S8に多かった残飯ガルドは本当に重かったです。もっとちゃんとした対策を立てるべきでした。

 

ポリゴン2:割とどうにもなりません。少し削れていたらガッサで吹き飛ばしたり、ペリッパーを犠牲に叩いてからグロスで怯み倒したり、受け出し時から爆音波を当てて6割の乱数に懸けてたりしていました。

 

クレセリア:種マシンガンで受け出しを許さないか、叩いてからアイへ連打しかありませんでした。グロスは電磁波クレセで完璧に詰みます。

 

・終わりに

Z技も入れず襷も入れず、紙耐久を受け出しに使う等結構な事をしていましたが、個人的には楽しく思い入れのあるPTでした。

今期のレートとしては残念な結果に終わりましたが、一応前期で2000に乗せられたのもあって実力次第ではまだまだ勝てる構築だと思います。

これにて解散とする予定ですから、来期からは新たなメンバーで再び2000台に登れるよう頑張りたい所ですね。

 

  

改めて、S8お疲れ様でした。

そして、ここまで読んで頂きありがとうございます。